コンバインドシステムは、メタン化施設と、焼却施設や堆肥化施設などの他の資源化施設を併設するシステムのことをいう。ここでは、主に焼却施設と併設したシステムについて述べる。

表１　メタン発酵＋焼却施設（コンバインドシステム）の原料と生成物

特徴

• 直接焼却する場合に比べて、焼却対象ごみの減量、エネルギー効率の向上、CO2排出抑制等の効果がある。
• メタン発酵の導入により、従来は発電が困難な小規模施設でも、高効率な発電が可能。
• 機械選別を用い、乾式メタン発酵設備に送られるものと、熱回収設備に送られるものが分別されているケースが多い。
• メタン発酵槽で発生する発酵残さを効率的に焼却可能。
• 都市ガス事業者が近接しているなど立地等の条件により、バイオガス発電でなく、バイオマス精製により都市ガス原料として販売するケースも考えられる。

活動基盤／活動主体別のインプット／アウトプット及び想定されるメリット

表2　活動基盤／活動主体別の整理（コンバインドシステム）

1 参考：循環型エネルギー「こうべバイオガス」パンフレット https://www.city.kobe.lg.jp/life/town/waterworks/sewage/kobebiogaspamphlet.pdf

2 参考：地域新電力事例集《Ver.1.0》（2020年３月、環境省大臣官房環境計画課地域循環共生圏推進室）

取組例

京都府京都市（地域への価値創出）
山口県防府市（地域への価値創出）
鹿児島県鹿児島市（地域への価値創出）
南但広域行政事務組合・宮津与謝環境組合（地域への価値創出）