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2024.03.25
BDF化施設

BDF施設_画像

BDF化施設は、使用済み天ぷら油などの廃食用油や資源作物などの新油を原料とし、化学処理によりディーゼルエンジンで利用可能な液体燃料を製造する施設のことをいう。

表1 BDF化施設の原料と生成物

表1 BDF化施設の原料と生成物

特徴

  • 軽油の代替燃料となるカーボンニュートラルな燃料であり、CO2排出削減につながる。
  • 精製されたBDFは、軽油と混合またはニート(混合せずBDF100%の状態)で利用される。
  • 第一世代BDFは、原料として硫黄分をほとんど含まないため、軽油と比較して硫黄酸化物(SOx)の排出を1/2~1/3削減でき、ディーゼル車の排気ガス対策としても有効であった¹。一方で、軽油と比較して低カロリー・高沸点の燃料特性、流通・利用過程での燃料劣化、原料として動物性油脂などの利活用困難、新しい排出ガス規制に適合した新型ディーゼル車両での使用に問題がある²等の課題があった。
  • 第一世代BDFの燃料規格としては、国内ではJIS規格「JIS K2390」、国外では欧州委員会の承認するISCC(バイオ燃料の持続可能性を証明する認証制度)等があり、信頼性のある燃料としてこれらの規準を満たしていくことが重要となる。
  • 第二世代BDFは、軽油と同等のカロリーや沸点の燃料特性、品質の安定化、多様な動植物油脂を原料として使用可能な燃料として、研究・開発が進められている。接触分解・水素化などの燃料化システム構成を有する技術であることから、5,000L/日程度の事業規模が望ましく、政令指定都市や都道府県レベルでの広域で中規模な事業展開が望ましい³、とされている。
1 出典:国立環境研究所 環境展望台 https://tenbou.niesgo.jp/science/description/detail.php?id=7
2,3 参考:車両適合性のある第二世代バイオディーゼル燃料利活用に向けた技術開発研究HP
http://www.kyoto-biocycle.jp/car_biodieselPJ/index.html

活動基盤/活動主体別のインプット/アウトプット及び想定されるメリット

表2 活動基盤/活動主体別の整理(BDF化施設)

表2 活動基盤/活動主体別の整理(BDF化施設)

1 参考:平成27年度環境ビジネスの振興方策検討等委託業務環境への取組をエンジンとした経済成長に向けて報告書(平成28年3月、環境成長エンジン研究会)
2 参考:京都市情報館HP https://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000000008.html
3 参考:京都市情報館HP https://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000214641.html