2021.03.31
北海道札幌市(地域への価値創出)
特徴
- 温熱を集中的に製造するプラントから、一定のエリアの集合住宅や商業・業務・公共施設など複数の建物に導管を通じて熱を供給
- 地域に存在する未利用エネルギー(廃棄物エネルギー)を熱源として利用することで、省エネルギーにとどまらず、潜在するエネルギーの有効活用を実現
- 一括した燃焼管理により、省エネルギーと同時にSOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)などによる大気汚染の防止や、二酸化炭素の排出を抑制
自治体の政策方針、背景
1960~1970年代の北国において、家庭やビルで利用される石炭の燃焼により排出されたばい煙で、大気汚染が深刻な公害問題となっていた。冬季オリンピック誘致を進めていた札幌市では、大気汚染を解消し、快適なまちづくりを実現する都市・環境行政のひとつとして地域熱供給の導入を計画
エネルギーセンター概要
施設 厚別エネルギーセンター
燃料・熱源 RDF
熱供給面積 142.0ha
熱供給量 最大72.1 GJ/h(ボイラー加熱能力)
施設 真駒内エネルギーセンター
燃料・熱源 駒岡清掃工場(600t/日)のごみ焼却廃熱
熱供給面積 50.3ha
熱供給量 23.3GJ/h+3.3GJ/h(蒸気熱交換器)
エネルギー供給先
市営住宅、民間住宅、社宅、都市機構住宅、商業・業務・教育施設等
今後の拡大策
- 駒岡清掃工場建替えによるごみ焼却廃熱受入量の増加
- 新さっぽろ駅前および真駒内駅前再開発における熱供給の接続
- 新たな廃棄物、バイオマスエネルギー等の模索
引用・参考資料
- 平成30年度廃棄物エネルギーの地域での利活用促進に関する説明会資料
- 北海道地域暖房株式会社HP