特徴
- 住民参加による生ごみの分別から始まり、バイオガス化施設から液肥を回収、その液肥を農地還元し生産した作物を学校給食やレストランで利用することにより「資源循環の環」を構築
- 液肥栽培作物をブランド化し販売することによる地域経済効果
- 民間企業や周辺市町と連携し、紙おむつからは建設資材や固形燃料、土壌改良材、廃プラスチックからは燃料を製造
- みやまスマートエネルギーでは、地域の太陽光発電電力を地域新電力から公共施設や家庭へ供給
- メタン発酵・発電により生じたCO2削減量はJクレジット制度を活用し販売
自治体の政策方針、背景
「みやま市バイオマス産業都市構想」に基づき、「資源循環のまちづくりによる」産業振興・雇用創出を図り、近隣市町村のバイオマス資源化施設等との連携による「災害に強いまちづくり」を目指す
施設概要
処理施設 みやま市バイオマスセンター「ルフラン」
処理能力 130t/日
バイオマスの種類 家庭系・事業家生ごみ、し尿・浄化槽汚泥、食品工場残渣
資源化方式 メタン発酵(湿式・中温方式)
生成物・利用先
生成物 液肥
生成量 20,000t/年
利用(供給)先 市全域に無償有償配布
生成物 熱(蒸気・温水)
生成量 4,000 GJ/年
利用(供給)先 施設内利用
生成物 電気
生成量 817 MWh/年
利用(供給)先 施設内利用
今後の拡大策
- 広域組合において建設中の新ごみ焼却施設(可燃ごみ処理)の排熱を利用したはたき海苔の堆肥化
- 木質バイオマスの熱利用
課題
- 将来的な人口減少に伴うバイオマスエネルギーの原料となる資源不足
- 広域的なプラスチック資源循環の取組を進めるうえで、市町村間での排出プラスチックの品質差(PETの有無/分別知識・経験の差)
引用・参考資料
- 令和元年度中小廃棄物処理施設における廃棄物エネルギー回収方策等に係る検討調査委託業務第3回検討会資料
- 令和元年度廃棄物処理システムにおける低炭素・省CO2対策普及促進方策検討調査及び実現可能性調査委託業務報告書
- 第21回福岡県地域エネルギー政策研究会資料