2021.03.31
佐賀県佐賀市(地域への価値創出)
特徴
清掃工場の処理工程で得られた熱やガスを、電気、温水、CO2などのエネルギーに変換し活用
- 電力は、新電力(小売電気事業者)を介し、市内の小中学校や公共施設等112ヶ所(平成30年度)へ供給。市内小学校での環境教育推進
- 熱は、近隣の農業ハウス、健康運動センターの温水プール等に利用
- 排ガスから分離回収したCO2は、微細藻類の培養や農作物の栽培に活用
温泉旅館などに木質バイオマスボイラーを導入し、地域の製材所から発生する端材などの木質バイオマスを活用
下水汚泥に木質バイオマス及び食品残渣を混合し、消化ガス発生量と電力量を増加
自治体の政策方針、背景
- 二度の市町村合併により、ごみ処理施設を統廃合し、清掃工場周辺に新たな産業を生み出すことを検討
- 環境の保全と経済的な発展が両立するまち「バイオマス産業都市さが」を目指すために、既存施設の活用、および市が仲介役となり企業間の連携を実現
エネルギー回収施設概要
施設 佐賀市清掃工場
処理能力 300 t/日
発電設備 4,500 kW
エネルギー供給先
小中学校、公民館、図書館、本庁舎、農業ハウス、健康運動センター等
CO2回収設備能力
10t-CO2/日
今後の拡大策
- 工場周辺への事業誘致によるCO2利用量の拡大
- 次世代型BDF(HiBD)の実用化に向けて、廃食用油からバイオジェット燃料を精製する研究を支援しており、事業化を進める
引用・参考資料
- 平成30年度廃棄物エネルギーの地域での利活用促進に関する説明会資料
- 廃棄物エネルギー利活用方策の実務入門
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