特徴
- ごみの焼却排熱を隣接する都市ガス工場へ温水による熱供給を行うことでLNG気化に利用し、地域に発生する二酸化炭素排出量を削減
- ごみ発電は、施設内および廿日市衛生センター(し尿処理施設)で利用するほか、余剰電力を売電
- ごみ発電+温水供給により、エネルギー効率は約47%(最大時約68%)となり、世界最高水準のエネルギー回収効率を実現
- ごみ焼却施設とし尿処理施設の立地集約化により、し尿処理汚泥をポンプ圧送によってごみ焼却施設で焼却処理
自治体の政策方針、背景
複数の中間処理施設を管理することによる効率の低さ、処理費の増大、施設老朽化による維持管理費の増大、福山リサイクル発電事業の契約満了等の課題があり、第2次廿日市市一般廃棄物処理基本計画(平成25年3月策定)で「新ごみ処理システムの構築」を重点施策として位置づけ
清掃工場等の処理能力・発電設備
施設 はつかいちエネルギークリーンセンター
処理能力 150t/日
発電設備 3,140kW(蒸気タービン) 10kW(太陽光)
熱供給量 20GJ/h
エネルギー供給先
電力:施設内、隣接するし尿処理施設、売電
熱:隣接する都市ガス工場(50℃温水:タービン排気からの復水排熱)
今後の拡大策
- 有機性廃棄物、焼却残渣の有効利用
- 廃棄物関連施設への電力供給
引用・参考資料
- 第2次廿日市市一般廃棄物処理基本計画後期施策編
- はつかいちエネルギークリーンセンターHP
- 中央環境審議会循環型社会部会(第35回)資料
- 平成30年度廃棄物処理等に関わる中長期行動指針等策定検討業務報告書